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これまでの日本社会ができあがっていく過程を振り返ってみれば、
明治維新に入ってきた西欧の合理的手法が急速に浸透する一方で、
本来日本がもっていた文化の手法を捨てていく歴史だったと思います。
今後20年、30年先の未来には
自分たちで、自分たちの社会をつくっていける力が必要だと考えられます。
けれど、そのためのビジョンと方法が何なのか、私たちは自信を持てていません。
むしろ、個人の価値観が多様化する中で、一つの社会のビジョンを描くことは非常に難しくなっています。
私たちは日本を、何をヒントに、どんな社会にしていけばよいのでしょうか?
そこで一つの答えとして、私たちが贈りたいのが、A Pattern Language for a good old future。
いにしえの日本文化の中から時を超えて受け継がれてきた<古き良き発想の型>を抽出しました。
古き良きものはまったく古くない。
むしろ、現代においてもつくられ続け、未来においてもカタチを変えて残っていくものです。
そしてそこには、時を超えて受け継がれてきた理由が必ず存在します。
私たち日本人がなにを愛し、なぜ、どのようにそれをつくり続けたのか。
そこに共通性を見出し、<パターン・ランゲージ>という形式として言語化すれば、
これからの社会とその未来へのビジョンを描くヒントになるかもしれません。
時を超えて愛され続けるような社会のビジョンを生みだし、実現するすことができれば、
自分より先の未来の世代に向けて最高の贈り物になるのではないでしょうか。
私たちのプロジェクト名は、そんな想いをこめてつけられています。
GOOD OLD FUTURE
‐古き良き未来‐
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