パターンは「なにを」「なぜ」「どのように」をデザインする言語です。
そして、パターンそれぞれは一定の形式にそって書かれています。
「なにを」「なぜ」=CLUE
Number:パターン番号
Pattern Name:パターン名
Picture:象徴する写真
Clue:パターンが表す古き良き発想のヒント
「どのように」=STORY
Context:状況
▼そのとき
Problem:問題
▼そこで
Solution:解決(≒Clue)
▼すると
Consequence:結果
個々のパターン・ランゲージは、ある一定のストーリー形式で記述されています。ここでは、パターンがどのような形式で記述されているのかについて説明します。
各パターンの前半には、そのパターンの内容をつかむための概要が書かれています。上から順にみていくと、「パターン番号」「パターン名」「象徴する写真」「発想のヒント」(Clue)となります。
まず左上に書いてあるのが、各パターンにつけられた「パターン番号」(Pattern Number)です。それに続くのが、日本語と英語の「パターン名」(Pattern Name)です。パターン名は、パターンの内容を適切に表し、かつ魅力的で覚えやすいようにつけられています。「発想のヒント」(Clue)は、その発想を抽出したもとになる日本文化の歴史的流れや具体例をのせながら、日本文化の古き良き発想の型=エッセンスを記述しています。
各パターンの後半には、そのパターンを実際にデザインに活かすときの、詳細が書かれています。上から順にみていくと、「状況」、「問題」、「解決」、「結果」となります。
まず最初に、そのパターンをどのようなときに使うのかという「状況」(Context)が書かれています。区切りを示す「▼そのとき」の後、その状況において生じやすい「問題」(Problem)が書かれています。
そして、区切りを示す「 ▼そこで」の後、その問題に対する「解決」(Solution)の考え方と具体的なレベルに落とすとどうなるかの行為も書かれています。再び区切りを示す「▼すると」の後には、このパターンを適用したときの予想される「結果」(Consequences) が書かれています。